《母乳で育てるお母さんへ》 QA

 母乳は赤ちゃんの栄養をみたすだけでなく、おいしい母乳は赤ちゃんを体の芯から健康にしてくれます。
 また、母乳を与えることによってお母さんの体内の循環機能もよくなるとともにもっと大切なことは、お母さんの愛情がごく自然に赤ちゃんに溶けていって赤ちゃんとお母さんの深い信頼の絆ができていくことです。

 さあ、お乳をあげてみましょう。
・・・その時に、1つ2つ気にかかる小さな心配はありませんか? 母乳をあげ始めた頃のお母さん達によくみられる心配について少しお話します。


Q: 生まれて3日頃まで、お乳を吸わせてもほとんど出てきませんが・・・?

A:  生まれて2~3日は吸わせても、ほとんど出ないということがよくあります。この時期は妊娠、出産、授乳にかかわるホルモンの変り目です。あまり出なくても不思議ではありません。しかし、この時期は赤ちゃんに吸い方を覚えてもらう大切な時期ですから、積極的に吸わせて見てください。


Q: 授乳は、3時間毎と言われましたが、足りなくてよく泣きますが・・・?

A:  生まれて1~2ヶ月は母乳が足りなくて、何度も泣くのはよくあることです。特にこの時期は授乳期としては、最初の段階ですので泣くたびに何度も、何度もおっぱいを吸わせることによって、赤ちゃんも吸い方が上手になります。
 また、おっぱいも赤ちゃんの吸う刺激に応じて徐々に量も増え乳管も開いてきます。 ですからまだ時間が来ていないからといわず積極的に吸わせて下さい。しかし、お母さんの体が疲れて困るときは、母乳のリズムをくずさない程度に糖水やミルクを補う方法もあります。


Q: もう授乳時間なのによく眠っている時はどうしたらよいのでしょうか・・・?

A:  母乳は赤ちゃんの側から見ると大変大切なものですがお母さんの体の側から見ると、排泄すべきものなのです。
 母乳は前回の授乳が終わって約2時間半すると次のが作られるというリズムになっています。乳房に貯めたものを飲ませるのではなく、少しずつでもその回に作られた新しいお乳を飲ませることが大切です。赤ちゃんが長く眠っている時は刺激をしてできるだけ吸ってもらいましょう。どうしても吸ってくれない時は自分で搾って出しておきます。またミルクの足しすぎで、長眠する場合もよくありますので気をつけて下さい。
 ミルクはあくまでも補助です。母乳のリズムをくずさないよう、むしろ少し早めにおなかがすく程度の足し方が懸命です。


Q: よく張っているのに飲んでくれません。

A:  パンパンに張ったおっぱい、貯まったおっぱいは赤ちゃんは嫌いです。パンパンに張る前に母乳のリズムをよく考えて吸わせましょう。張ってしまったおっぱいは胃、腸でいえば便秘でおなかが張っているのと同じです。原因としては母乳のリズムを無視して貯めて吸わせている場合、ミルクの足しすぎで吸ってもらえない場合、夜間の授乳をしていない場合、お母さんの食べすぎ、飲みすぎの場合などが多いようです。そしてそのあと、おっぱいがもう少し軽くなるまで搾っておきます。また、吸わせる前には、片方ずつ乳輪をやさしくほぐし、数滴捨てて両方の乳首を吸いやすくしてから吸わせることも大切です。


Q: 母乳をだすためにはたくさん食べなさいと言われますが・・・?

A:  妊娠中から指導されたとおり食べすぎ飲みすぎはよくありません。お餅を食べないと母乳が出なかった時代に比べ、現代の食生活は、高カロリー、高脂肪になっています。現代はむしろ食べすぎ飲みすぎによって、おっぱいがパンパンに張り、赤ちゃんに飲んでもらえないというトラブルが非常に多くみられます。脂っこい物、甘味の強い物、しつこい物などは控えめにし季節に合った物をバランスよく食べましょう。


Q: 左右のおっぱいはどういうふうに吸わせればよいのでしょうか・・・?

A:  赤ちゃんは吸いやすい方やおいしい方が左右どちらであるかよく知っていて、吸いやすい方や、おいしい方を好んで飲もうとします。ですからまず赤ちゃんが嫌がる方、調子の悪い方から吸わせ、左右交互に2~3回ずつまんべんなく吸ってもらいます。授乳は30分間ぐらいかけて、ゆったりした気持ちでしましょう。そのあとあまり飲まなかったり、重い感じのする乳房は、自分の手で搾って少し軽くしておきましょう。


Q: いつ頃までおっぱいは飲ませるのでしょうか・・・?

A:  様々な意見がありますが赤ちゃんが人間としての形、つまり自分の足でしっかり歩けるまで、飲ませるのが良いと思われます。個人差はありますが1才半頃までを目標として下さい。1才頃になると離乳食も色々進んできますが、昼夜3時間ごとの母乳が栄養、消化の面でかなり助けています。また精神面でもおっぱいを吸うことが心の支えになっています。ちょうど一人でしっかり歩ける頃に、心も体もひとり立ちできる頃となり赤ちゃんから子供へ成長するのです。

こちらもご参照下さい。ちょっと一言の「おっぱいはいつまで飲ませるの?」


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