離乳食に思うこと-その1-

 先日、テレビに幕内秀夫さんが出ておられ、「変な給食」の例を挙げておられました。幕内さんは、以前うちのブロック(桶谷研鑽会近畿第?ブロック)の勉強会で講演して頂いたことがあります。管理栄養士さんで、食育に関する著書も多く出されているのでぜひ一度読んでみて下さい。さて、その変な給食とは、
○ あげパン、焼きそば、みかん、牛乳。
○ ジャム付食パン、酢豚、みつ豆、牛乳。
え~なんでしょうか?この内容は???給食が総てこんな風では無いのですが、これはあまりにもお粗末と言うか・・・。少なくとも栄養のプロが考えたメニューとは言いがたいものですよね。子供達の事を考えてくれているのかしら??

 そう言えば離乳食の本にも変なのが沢山載っています。離乳食って、最近始まった物では無いですよね。明治時代も、江戸時代も、室町時代もずっと、離乳食とは呼ばなかったでしょうけど、まだ普通のご飯が食べられるようになるまでの赤ちゃんに食べさせてきたやり方はあったはずです。お母さんの食事を和食にしていると、6ヶ月以降は取り分けで充分対応できると思います。野菜の煮物などは味が濃いかなと思ったら回りを削って中の方をつぶしてあげるとか、魚も普通に焼いたり、炊いたりしたものから味の薄そうな部分を取って食べさせれば良いですし、水分が足りなさそうならお粥に混ぜれば良いです。全く味付けをしてはいけないと思っている人も多いようですが、6ヶ月を過ぎれば鰹やじゃこの出汁や味噌醤油も使って薄味を付けてあげれば良いです。濃い味や人工の味は避けて下さいね。

 赤ちゃんに人気が無いのは、お粥の裏ごしと、お刺身の一切れをお湯でゆがいて、つぶした物です。確かにどちらも大人が食べても美味しくないですよね。離乳食の本を見ていると「えー?これ誰が食べるの?」とか「こんな変な食べ物美味しいのかしら??」とかなり疑惑を抱くようなメニューが載っていたりします。また、電子レンジとフリーザーを駆使して作った様なものとか。赤ちゃんは大人と同じでは無いですが、特別扱いし過ぎないことも大切です。離乳食は自分の食事の延長線上にあると考え、自分の食事も体に合った食事(それぞれの国で昔から食べられて来た食事)をすることに心掛け、それを赤ちゃんの食べられる形や優しい味にしてあげることが良いと思います。

 以前オランウータンの赤ちゃんのビデオを見たことがあります。歩けるくらいの赤ちゃんですが、お母さんが木の実をたたいて割って食べていたら、赤ちゃんが手を伸ばして取ろうとします。お母さんは、赤ちゃんの邪魔にならないように、ちょっと身を引いて待ちます。赤ちゃんはお母さんの割った木の実を自分で取って食べます。何だか色々考え過ぎて、変な食べ物をあげていませんでしたか?