お風呂でおっぱいを吸いに来ますが…

 時々受ける質問ですが、「お風呂に入っている時に赤ちゃんがおっぱいを吸おうとしますが、これはさせても良いのでしょうか?」というのがあります。

 どう思われますか?
こういう行為は、生後10ヶ月頃から見られたりします。おっぱいをしっかり飲んでいると、生後10か月過ぎ、特に1才頃には、「おっぱい大好き!」と言う表情やしぐさが見られるようになります。おっぱいが見えるとニマーと笑ったり、隙あらばくわえようと口を近づけてくるとか、授乳中にもう一つのおっぱいの乳首をつまんだりとか。可愛いですよね。でも、中にはこれはどうなの?と思うこともありますよね。そういう質問の内で多いのが「お風呂の中で・・・」というのと「授乳中に反対側の・・・」というものです。

 赤ちゃんは、1才に近づいてくると、自分の回りに起きている状況をかなり理解するようになってきます。自分が常日頃、目にしている事を通じて、耳にしていることを通じて、日々学習していきます。「これが正しい生活の仕方なんだなあ」と。それはあなたが全然言葉も風習もわからない国へ行った時のように。例えば私は、チェコやエジプトの生活や言葉はほとんど解りません。そんな私が、チェコやエジプトに行ったとしたら、そこの人達がやっている様子をまねして同じようにやってみたり、相手の方の表情やしゃべり方の雰囲気から、「これでいいのかな?」とか「あっしまった。これはダメって言われている感じだし、やめておこう。」とかしながら、生活の仕方を学んでいくでしょう。きっと赤ちゃんもその状態に近いと思います。だから、「生活の仕方をオリエンテーションする」しかも「しつこく」です。

 では、「お風呂でおっぱい」の場合はどうでしょうか。基本的におっぱいは赤ちゃんにとって食事、水分補給、精神安定剤、etcです。目の前に大好きなおっぱいが現れたら、「あっ、おっぱいだ!吸っていいの?!」となっても、お風呂の中で飲む必要はないし、お断りしましょう。湯船の中なら二人とものぼせてしまうかもしれないし、洗い場なら風邪を引くかもしれません。喉が渇いてきたら、お風呂から上がって、飲めばいいのですから。「ダメ!」ときつく言う程の事では無いけれど、「お風呂では、飲まへんよ。上がってからね。」とオリエンテーションして下さい。あなたも、お風呂の中でご飯を食べたり、お茶をしたりは日常の入浴ではしないでしょう。(実家の母は以前、お風呂にみかんを持って入って「お風呂につかって食べたら美味しかった!」と言ってましたが。)

 では「おっぱいを飲みながら反対の乳首をつかむ」は、どうでしょうか?もっと小さな頃は自分がくわえている方にしか気が行っていなかったのですが、「もう一つあるやん」と気が付いたと言うところでしょうか。「二つとも僕のもの♡」って感じかな。

 でも、触れられているお母さんの方はどうでしょうか?痛かったり、気持ち悪かったりしませんか?これもお断りしていいですよ。乳首も痛みますし。お母さんはそうされるのは嫌なのよという事を伝えて下さい。「嫌やしやめて」って。つまみそうになったら、その手を阻止して下さい。でも、ニヤッとしながら、又つまもうとするかもしれませんが、こちらもしつこく阻止する。お手々を握ってあげるのもいいですね。

 赤ちゃんは、自分が行動して、相手の反応を見て、これはして良いか、悪いか。喜ばれるか、嫌がられるか。受けるのか、受けないのかを感じて、日々生活の仕方を学んで成長していくのです。