陣痛が始まっても忙しい・・・?

 先生、今朝ね。近所の人がもう臨月なんですけど、その人がお姉ちゃんを幼稚園に送って行こうとしたはるんやけど、陣痛がもう始まってて、でもお姉ちゃんがなかなかバスに乗ってくれなくて困ってはったんです。」と来院されたお母さんが、話してくれました。「幼稚園じゃなくてそのまま病院に一緒に行ったほうがいいんやない?」と言う私の意見から話が盛り上がって・・・。

  結局、「どうして、家族が亡くなったときは学校でも会社でも、忌引きで正式に休めるのに、赤ちゃんが生まれるときは正式な休みが取れるようになってないのだろう??家族が一人増える大事な日なのに?!家族にとって一大事なことだし、子供たちだって兄弟(姉妹)を新しく迎えることはその子の人生にも大切な日なのに。」と言う話に発展したのです。

卒乳と断乳

 「卒乳」は良いけれど、「断乳」は困ると言われる医療関係者が多いようです。たしかにお母さんが準備も無く急におっぱいを飲まさなくなってパンパンのお乳をかかえてこられるのは困ります。(こういう場合も、桶谷式の断乳の手技に準じて手技させて頂きますと、あー楽になりましたと喜んで頂けますが。)

 「断乳」は、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても大切な「人生の区切り」ですし、二人の身体と心に大きな変化をもたらすことですから、サポートしてくれる桶谷式の認定者と相談しながら、手技で乳房の状態をいっそう良くしちゃんと準備をし、段取りを整えてから取り組んで下さい。

 季節は、秋と春が良いのですが、断乳予定の1ヶ月ぐらい前には相談して頂きたいものです。(それまでの授乳も大切ですので、いつでもお気軽に手技を受けに来て下さいね。)

おっぱい星人

 『授乳回数は月齢と共に減らしていくもの』と思われている方がありますが、乳房が良い状態で活動している時は、赤ちゃんは2~3時間毎に昼も夜も飲み続けます。特に1才頃からはおっぱい大好きになってきます。お母さんのおっぱいを見ただけでとっても嬉しそうです。ニコニコ?ニタニタ?ニヒニヒ?!1才頃から断乳までは、授乳期間の中でも一番楽しい時期だと思います。今まで昼も夜も頑張ってきたご褒美の時です。おっぱい星人のような赤ちゃん。そして、1才半に近づくと昼間遊んでいたら、おっぱいを忘れていることがあるようになります。こうなると赤ちゃんは子供に変わってきたということです。このことをもっと幼い時期に当てはめて、わざわざ授乳間隔を延ばしておっぱいをやめてしまう…。残念なことです。

 先日、断乳後1ケ月ほど経ったお母さんが、「先生、うちの子は今も時々おっぱいって言うんですよ。」と言われました。「どんな風に?」と聞くと、「嬉しそうな顔をして、おっぱいって言って口をおっぱいに近づけるふりをします。飲みはしないんですけどね。」とのこと。お母さんには「卒業アルバムを見て楽しかったなあって言ってるんと同じやね。」とお話しましたが、そう言う話を聞くとほほえましく感じるとともに「良かったなあ」と思います。赤ちゃんがお母さんともおっぱいとも良い関係で、子供になれたのだなあと思い嬉しく感じます。

断乳の季節

 まだまだ暑い日が続きますが、お元気ですか?もう少しすると、秋の断乳の季節がやってきます。この仕事を続けてきて、ますます桶谷先生の断乳は素晴らしいなと感じています。「赤ちゃんが育って、もう子供としてやっていける時期が来たから乳を断つ」のが断乳です。お腹にいる時に胎盤に助けられて10ヶ月育って、もう胎外に出ても大丈夫になったから、産まれて来ました。そしておっぱいに助けられて、1年半育って、もうおっぱい無しでもやっていけるようになったから、一人立ちするのが断乳です。ですから、断乳は赤ちゃんの方が主体です。

 

 赤ちゃんの成長を見極め、季節も選び、家庭の条件や、母子の体調を整えて、その日を決めます。また、断乳に向かって、母子とも、心の準備をし、おっぱいの調子も整えていきその日を迎えます。もちろん断乳後の母子の体調の変化、乳房の変化に対しても、対応出来る体制を整えて、いどみます。もちろん、断乳までは、3時間毎の美味しいおっぱいを飲みます。「おっぱいは美味しいし大好きだけれど、僕(私)はもう、大きくなったので、飲みません。」とおっぱいを卒業して子供になるのが、断乳です。ちょうど、大好きだった小学校を卒業して中学生へと成長していく過程と似ています。