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子どものおやつはお菓子ではありません

2021.03.04幸代のひとりごと

おにぎり 1才半頃の断乳と共に午前10時と午後3時のおやつが必要となります。2~3才頃からは午後3時だけでも大丈夫になります。

 それは、子どもはまだ胃も小さくて一度に沢山は消化できないので、小分けにして栄養を摂るのです。大人の体になってくると1日3回ですが、子どもは、1日分の栄養を4回や5回に分けて食べることになります。

 ですから、子どもの場合10時や3時の“おやつ”は“食事”なのです。おにぎりやお芋さん、お焼きやお好み焼きとか夏はとうもろこしも良いですし、おかずの残りでも可です。小腹のふくれる物にして下さい。飲み物もお番茶やお水で良いです。

 よく、小さな子どもたちにお菓子をあげている方を見かけますが、子どもたちは、おやつの時間は「お腹がすいている」のですよ。例えば、あなたが水泳をして「あーおなかすいたあ~。」という時や、よく歩いたり、テニスをしたりして「おなかペコペコ」という時にチョコやグミやクッキーなど甘いお菓子を食べても何だか満足しないと感じませんか?おまけに甘いジュースなどを飲んだりしたら、かえってムッと気持ち悪くなったりしませんか?

 それは、空腹なのに甘い物で血糖値だけ上がっているからです。しかも、急激に上がるので、それを処理するためにインスリンが大量に分泌されますが、糖分だけで血糖値が上がっているのですぐ消化され今度は余ったインスリンで低血糖になるのです。

 気分としては食べ過ぎた時の「あ~気持ちわる~い。」とお腹がすき過ぎの「お腹すいてイライラするわ~。」が続けて襲ってくるのです。それでは子どもたちもイライラしてキレやすくなり、とても落ちついた子になることは出来ません。

 そして、夕食の前ぐらいにまたお菓子を食べることになり、夕飯が出来た頃にちょうど「お腹すいてない!」状態が来て、「せっかく夕飯を作ったのに食べてくれない・・・。」となったりします。ですから子どもたちのおやつは食事に準ずる小腹のふくれる物にして、甘いお菓子は特別な時だけにするか、どこかで頂いても持参のおにぎりやお芋の後に少しだけ頂くようにしておくと良いでしょう。そして、飲み物はお茶かお水。家ではジュースは出てこない。ジュースは飲ませてもらえないというように、子どもたちに思ってもらえるようにしましょう。お菓子や甘い飲み物のあふれている今の日本では、お父さんやお母さんの頑張りが必要なのです。

さつまいも