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おっぱいはどうして二つあるのだろう

2024.02.25幸代のひとりごと

授乳するお母さん

 先日、当院に来て下さっているお母さんと話をしていて、どうして人間は一度の出産でたいてい一人しか生まないのに、おっぱい(乳房)は二つあるのだろうという話題になりました。

 彼女は病理学のお医者さんです。もし乳房が一つであったなら飲み残して、しこりになったり、乳腺炎になったりとか白斑が出来たりというトラブルがほぼなくなるのではないかと。好きな方の乳房ばかり飲んで片方が萎縮してしまい、お母さんの体に悪影響が出ることもありません。

 基本的には一つの乳房でも一人の子供は何とか育てられる仕組みです。動物の体はその動物の生態に合わせ、何十万年の歴史の中で変化して現在の姿になっています。人間はたいてい一度に一人しか子供を産みません。
双子が生まれる割合は自然妊娠の場合、80分の1から 100 分の1と言われています。(現代は人工授精の増加により増加していますが)なのに乳房は一つまで淘汰されず、二つある状態で残った。どうしてか?

 彼女といろいろ話しているうちに辿り着いたのが「子孫を残すために 二つ必要だったのではないか」という結論でした。どうしても自分の子孫を残したい(種の保存)から、もし片方の乳房が何かで使えない状態になったとしても、残りの片方で子孫を育てられるようにするために、一つまで減らすことにはならなかったのではないか。卵巣も二つ、精巣も二つ。片方がだめになっても子孫は残せます。

 自分(達)の子孫を残すためにおっぱいは不可欠なものだからこそ二つあるということなのです。それほど人類が大切にしてきたおっぱいです。どうぞ諦めることなく、おっぱいの専門家である桶谷式の相談室を訪ねてみてください。お待ちしています。