たそがれ泣き(3ヶ月頃)
赤ちゃんについて
赤ちゃんが3ヶ月頃になると、それまで1日中よく泣いていたのが、笑ったり、少し「ウグ、ウグ」とかしゃべったり、指しゃぶりをしたりして、落ちついてきます。しかし、その頃から始まるのが夕方頃になると泣く、俗に言う「たそがれ泣き」です。
どうして、夕方になると決まってよく泣くのでしょうか?原因はよく分からないと言われていますが、私なりの見解を述べさせていただきますね。
赤ちゃんは3ヶ月頃になると目も見えるようになり、自分の体にも慣れて、次は自分の周囲が気になる時期になってきます。お母さんの姿も同じ部屋の中なら見つけることが出来るようになったので、安心して過ごせる時間が増えてきます。そして、1日の流れにも慣れ、昼型の24時間の生活になじんできます。それと同時に今までは気にしていなかった夕暮れ時の淋しい感じ、夕焼け小焼けの人恋しい感じも感じるようになります。けれど、まだそれが毎日のお決まりで「あたりまえだ」と思えるまでにはなじんでいないのでしょう。ちょうど大人で言うと、秋の枯葉が舞う頃の物悲しさが毎日おそってくるのです。人恋しくて「なんとなく淋しいよ。抱っこして」「かまって~~。」って感じで泣いているのです。これは今まで赤ちゃんの意識が自分の体中心だったのが、自分の身の周りの世界に広がったということです。
けれど、まだそれに慣れていないので、夕方のたそがれ時になると、少し淋しくなって「かまって」と泣くということになるのでしょう。4ケ月5ヶ月と月齢が進むと慣れてきて「ああ、いつも夕方はこんな感じだなあ」と受けとめられるようになり、たそがれ泣きはなくなります。
ですから、お母さんは家事の段取りを工夫して、赤ちゃんが割合機嫌の良い午前中にお風呂の掃除や夕食のしたごしらえなどの家事を済ませて、夕方には少し赤ちゃんと散歩したり、かまったりしてあげられるようにしておくと良いでしょう。
たそがれ泣きも成長の一環ととらえて、上手くお付き合いして下さいね。