免疫力の低下を防ぐ授乳中の睡眠の取り方
2021.01.26幸代のひとりごと来院されるお母さん方に「あなたは、夜何時に寝始めますか?」とよく尋ねます。たいてい返ってくる答えはは「11時」とか「12時」です。しかし、それではとても授乳中のお母さんの健康を保つことは出来ませんし、血流も悪くなり、母乳の分泌も悪くなります。そして、睡眠不足は免疫力の低下にもつながります。「8時半頃から寝る用意をして、9時ぐらいの授乳を済ませたら、赤ちゃんと一緒に眠る。そして、12時、3時に夜中の授乳をし、6時の授乳で起きる(眠ければもう少し眠っても良いけど)。そして、お昼寝も赤ちゃんの午後の昼寝の時に30分程度眠る」これが、授乳期間のお母さんへおすすめしたい睡眠リズムです。
夜11時や12時に寝始めると、3時の授乳はとても起きられません。頑張って起きたとしても、そんな生活を1年数カ月も続けたら、お母さんの体がボロボロになってしまいます。だから早く寝ましょう。
では、早く寝るコツを紹介します。まず、生後3ヶ月までの赤ちゃんは、まだ、この世の生活リズムに慣れていませんので、夜に元気になったりする子も多くいます。お母さんの胎内は、一日中暗い世界だったので、日光のリズムの影響を受けません。ですから、お母さんがのんびりする夜に元気になってよく動いていたのでしょう。
お腹の外に出て初めて太陽の光を感じ、昼型の24時間のリズムに慣れるのに2ヶ月半か3ヶ月程度の期間がかかります。だからこそ、赤ちゃんにこの世のリズムに慣れてもらうために、夜8時半ぐらいには寝室に行き、薄暗くして夜の雰囲気にして、朝は7時頃には、日光を感じるようにリビングに連れて行き昼の雰囲気の中で過ごせるようにしてあげましょう。
とは言っても夜9時の授乳が終わっても赤ちゃんが眠らない時はどうしましょうか?赤ちゃんがギャンギャン泣いている時は、何とかしてあげなくてはいけませんが、泣きもせず目を開けている時は、お母さんどうぞ赤ちゃんの隣で先に目をつぶって眠って下さい。眠れなくても眠ったふりでもいいです。お母さんが隣で眠ってくれると赤ちゃんも安心してその内眠りますから。
「まだ眠らないのかな~?」ってジーッと見つめられていたら赤ちゃんだって眠りにくいですよ。あなただって誰かにジーッと見られていたら眠れないでしょ?!
赤ちゃんが動き回るぐらいに成長したら、昼間散歩したり、よくハイハイするようにしたりとかしてあげて疲れさせることも大切です。
それから、お母さんのお昼寝は、赤ちゃんの午後のお昼寝の時に「寝始めをいっしょに寝る」ことが大切です。「赤ちゃんが寝たし用事を済ませてから私も昼寝を・・・」と思っていると必ずと言っていいほど赤ちゃんが目を覚まし結局寝れません。寝始めを一緒に寝て、30分ぐらいで起きるのが良いと思います。
新型コロナウイルスが流行している今、免疫力をアップさせるためにも上手に睡眠を取って、お母さんも赤ちゃんも元気におっぱい生活を楽しみましょう。
こちらの記事もご参照ください。「体温を上げて免疫力を上げることと母乳育児」