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トイレトレーニング -その2-

2013.04.01幸代のひとりごと

 前回、途中から横道にそれましたが、赤ちゃんが生まれた時から、オシッコやウンチを「したい」と訴えている・・・この訴えは、必ずしも「泣く」とは限りません。「フェッフェッ」ぐらいの言い方かもしれないし、「ウン?何これ?!」みたいな態度かもしれないのですが・・・としたら、それを「いえいえ、それは気にする事ではなく、そのままオムツの中にだすものなのよ。」と教育してしまったのは、お母さんあなた自身ということになります。

  赤ちゃんには、オシッコやウンチはどの様にするものかという概念はありません。もし、あなたが赤ちゃんの立場だったらどうでしょうか?オシッコが溜まってきて「お腹の中ではこんなことなかったけど、どうなるの?」と泣いたりフニフニ言ったり、モゾモゾしたりしても、お母さんは気にしていない様子。そのうちオムツの中に出してしまします。「あー、出たあ。」と思って、「これはどうなるのかな?」と思っていると、やっぱりお母さんは気にしていない様子・・・。こんな経験を何度も何度も重ねていると、「オシッコは溜まってきたらオムツの中で出すのが普通で、オムツはが濡れてもいいんだ。」と学習していくと思いませんか?

  アフリカの裸ん坊の赤ちゃん達は、シャーと外に出すのが当たり前と思って育つのでしょう。日本では、赤ちゃんを裸で育てられるような気候ではないので、着物を濡らさない様にオムツを使ったのでしょう。それでも、昔は良いオムツもオムツカバーも無く洗濯も大変だったので、したそうな様子の時や、溜まった頃を見計らって、オムツをはずし外にさせていたのです。「オシッコ、シーシー」という言葉は赤ちゃんのお世話をしている人が「そろそろ溜まっているだろうから、出してみようよ。」と赤ちゃんに誘いかける言葉です。排尿はかなり意図的に出来る事ですから。

 その習慣が付いてくると、「溜まってきたら、オムツを外してもらって外にだすものなんだなあ」と学習していくので、「溜まったよ!オシッコしたいよ!と伝えればいいんだ。」とちゃんと伝えてくれる様になるのです。

 それが性能の良い紙オムツが出てくると「オシッコ3回もらしません」とかのCMが流れると共に、お母さん達の関心は赤ちゃんのオシッコやウンチから遠ざかっていきました。そして赤ちゃん自身も「したい」と訴えると、外にシャーと出さしてもらえる開放感や達成感も覚えず、オムツが濡れてもさほど気持ち悪くも無く、かと言って濡れたオムツを替えてもらっても気持ち良さもあまり無く(生理用の紙ナプキンて汚れていなくても付けただけで気持ち悪いですよね。)「まあいいかあ。」という「爽快感の無い普通」って感じですかね。

  それが普通だと学習した赤ちゃんに、今度は教育方針を変えてトイレトレーニングをするのです。上手く出来なかったとしてもガッカリしたり、赤ちゃんに怒ったりしないで下さい。それは今まで、あなたが教え込んでしまった方法をちゃんと守ってくれているだけです。