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トイレトレーニング -その3-

2013.04.25幸代のひとりごと

 前回から日が経ってしまい「トイレトレーニングは、それならどうしたらええねん?!」とつっこみを入れたくなった方もいらっしゃる頃ですね。すみません。

  季節的には、これからの暖かい頃がやりやすいですね。赤ちゃんの月齢は、早い方が良いとは思いますが、お母さんが赤ちゃんの居る新しい生活に慣れ、心身共にちょっと余裕が出てきた頃でよいと思いますよ。でも、2才半や3才までオムツをしていると、オムツの中でするのが当たり前になって、オムツが当たっていないと不安で出しにくいっていう感覚になる子もよくいます。

 すぐに完璧に出来なくて当然ですし、トイレトレーニングでお母さんがイライラしたり落ち込んだりするのも、お互いの為によろしくないので、「赤ちゃんは、オシッコやウンチが出そうなのがわかる」と言う事を頭に置いて、わかる範囲、出来る範囲で進めていけばいいと思います。赤ちゃんが泣いたり、赤ちゃんの仕草で「オシッコかな?」と思ったらオムツを開けてみる(飛ばされないようにガードしながら)とか、お丸に座らせるとか、トイレに連れて行くとかやってみるといいと思います。また、オシッコはかなり意図的に出せるので(私達も「用事があるから、今オシッコ行っておこう」ってトイレへ行きますよね。)赤ちゃんのオシッコがそろそろ溜まってきたなという頃を見計らって試してみるのも良いでしょう。昔の「オシッコ、シー、シー」とか「シー、コッコッコ」とかはその時の誘い言葉です。

  赤ちゃんがオシッコを「外に出す」体験をする事で、開放感を味わったり、爽快な気分になったりして、おまけにお母さんも喜んでくれたりしたら、「あ、これもいいなあ」と思って「次もこれがいいや」とか「したくなったら言おう!」って思うんじゃないでしょうか?ただ、現代の日本の育児は、人手も経験も少ない上に制約の多い中でやっていますので、手慣れたおばあちゃんが、道端で赤ちゃんにオシッコをさせているという光景は無くなってきています。特に都会では。ですから、オシッコ・ウンチは本来「外に出す」もので、赤ちゃんも出そうな感じもわかっているし伝える力もあるんだと言う事、オムツというのは便宜的に使っているだけなんだという事を理解した上で、出来る範囲で進めていけばいいと思います。ですから、完全に布パンツにするのは親子共々自信が付いてからでも良いと思います。それまでは、オムツや紙パンツにお世話になりながら「外に出す」を試みるという方法でいいと思いますよ。

 道具は、お丸や補助便座もありますが、トイレが近くにあってすぐに連れていけるお家なら、道具は使わなくても出来ます。狭いお家ならかえってお丸を洗ったり、置いておく場所に困ったりするものです。道具を使わずにする時は、洋式トイレなら、便座の蓋を開け、赤ちゃんのオムツを脱がせて、赤ちゃんを後ろから抱きかかえ、赤ちゃんの両太ももを下から抱え、二人で蓋に向かって便座に座ります。(普段と反対を向いて座る)「シーコッコッコ」とか言いながら、しばらく待ちます。ウンチの時は、少し時間が掛かったりしますので、ウンチの歌でも作って歌ってみてもいいかもしれません。(うちの娘はそれが常になって、一人で出来る様になってもウンチの時はトイレの中で歌っていました。)それで出れば儲けものです。「ヤッター!」って感じで喜んで下さい。この後ろから抱える方法をマスターすれば、和式でも洋式でも出来ますし、外出先のトイレで出来ます。でも、赤ちゃんの背中がしっかりして来る5~6ヶ月頃からの方がしやすいかもしれません。

  それから、「外に出す」の方が普通になってきたら、お出掛けの時もそうしたいので、出掛けた時に使わせてもらえるトイレの場所、特に買い物やお散歩のコースの何処に使わせてもらえるトイレがあるか把握しておくことも大切です。この頃はコンビニも頼りになりますね。

 そもそもオシッコやウンチは、副交感神経が優位な領域。つまり、のんびり、ほっこりしている時の方が上手くいくのです。失敗したからってイライラ、キーキーせずに「オムツの中でするように訓練したのは私」だと思って「新しいやり方でやってみようね」って感じで当分不慣れなのは仕方無いと思いつつ出来る範囲で続けてみて下さい。