コロナ禍と言葉の発達
2020.09.17幸代のひとりごと数年前に夫がある手術を受けた時のことです。手術が終わった直後に、主治医の先生が手術結果を説明してくださいました。私は先生とはその時が初対面で先生のお顔を見て『キリッとしたなかなかの美男子、イ・ケ・メ・ンだわ』と思いつつお話を伺っておりました。話の最後に「以上ですが、何かお聞きになりたいことはありませんか?」と言いながら、先生は付けていたマスクを外されました。その時私は『あ、ああ、質問は無いですがマスクを外してほしくなかったですぅ~~。』と思ってしまいました。(笑)
この様に皆さんもマスク姿の顔で見慣れてた方が、マスクを外された時に『えっ?この方はこんな顔だったの?』と思われた経験はあると思います。“目は口ほどに物を言う”とは言われますが、やはり口元の表情から得る情報はかなり多いものです。
さて、赤ちゃんが言葉を覚える時にはどんな情報を得ているのでしょうか?もちろん、耳から得るものは多いのですが、話す人の口元の動きを見て真似たり、話す人の表情を見て、その意味を理解したりしながら覚えていきます。ですから新型コロナ対策でマスクを付けて過ごす時間が多い昨今ですが、お家にいる時や近くに他人がいない時は、どうぞマスクを外してあなたの赤ちゃんに話しかけて下さい。そして、うれしい時にはうれしい顔、嫌な時には嫌な顔をして(自分の気持ちに不自然でない程度でいいので)喋りかけて下さい。出来れば少しだけゆっくりと。