添い乳は楽ですか?
母乳について「添い乳は楽よ♪赤ちゃんがすぐに寝てくれるし」と、添い乳をすすめられた方もいらっしゃるでしょう。添い乳とは、お母さんが寝ころんだ状態で授乳する事です。確かに添い乳をすると赤ちゃんは割とすぐに眠ってくれます。でも、すぐに目が覚めます。
授乳中の赤ちゃんは、夜間も3時間毎に覚醒して、お乳を飲むのですが、添い乳をすると1時間や1時間半で目覚めたりします。それには、2つの理由があります。1つは、赤ちゃんもお母さんも寝ぼけた状態で授乳するので、赤ちゃんも眠けが勝って充分に飲まず、そこそこで眠ってしまうので、また、すぐに空腹になって目が覚めるからです。もう1つは、お母さんが寝ころんだままなので、当然オムツは替えません。「オシッコ3回漏らしません」とか「ぬれてもサラサラ」の紙オムツですが、生理用ナプキンだってグッショリなれば夜中も気持ちわるいでしょ?!ましてや、オムツはその大きさ分吸収して、お腹もお尻もグッショリなって、まして朝方なんて、それも冷えて来て冷たくなるのですよ。そりゃ眠れませんよ。
そして、添い乳の困るのは、お乳の調子を崩しやすい事。まず、眠たいので寝たまま吸わせると片方のお乳だけ吸わせて、たいがい終わりになります。お乳は左右同時に涌いてくるので、一度の授乳時間内に左右交互にまんべん無く吸わせる事が大切ですが、片方だけで終わり、しかも、夜中は同じ方ばかり吸わせていたりします。すると吸われない方の乳房が溜まったままで、次第に循環が悪くなり分泌も悪く、肩や背中まで凝ってきます。
また、吸われた方はゆがめて吸われたり、引っ張られたりして、乳首を痛め白斑やしこりを作りやすくなります。結局のところ、添い乳は楽なようで、睡眠不足や乳房トラブルの原因にとてもなりやすいという事です。夜中の授乳もちゃんと座って右も左も交互に2回ずつぐらい換えながら飲ませる事をおすすめします。