「ありがとう」
2023.10.12幸代のひとりごと「ありがとう」は感謝の言葉です。でも何年か前に来られていたお母さんが「ありがとうは心を込めなくていいんです。」と言っておられました。それはご主人が家事を手伝ってくれるかという話題でしゃべっていた時のことです。「とにかく、夫が何か家事をしてくれたら『ありがとう』と言う事にしています。そこに気持ちを込めようとすると、『何で私がした時は何も言ってもらえないのに、同じことをこの人がした時は言わなくちゃならないの?!』と、だんだんムカムカしてくるから、だから気持ちを込めなくていいんです。」とおっしゃっていました。例え気持ちがこもってなくても「ありがとう」と言ってもらうと嬉しいものです。きっとご主人は自分のしたことを認めてもらえた満足感を感じ。ひょっとしたら次もやってあげようと意欲を出されるかもしれません。それに第一「ありがとう」の一言で、その場の空気も和み、自分自身も優しくなれる気がします。
先日ネットで「挨拶の言葉」というのを検索していたら、どこかの日本語学校のページが出てきて「おはようございます・こんにちは・こんばんは」に並んで「ありがとう」が出てきました。「そっかあ、『ありがとう』は挨拶の言葉かあ」と、ちょっと異文化体験をした気分でしたが、挨拶と思えばすんなりと言えそうです。
そして「ありがとう」は自分の子供にも言ってあげてください。「ちょっと静かにしてね。」「待っててね。」と言った時もお願いしたのだから、実行してくれたら「ありがとう」です。相手がどんなに小さな子供であってもです。特に上の子の用事に付き合ってくれた下の子には言ってあげて欲しい・・・親はつい忘れがちなので。
お母さんの「ありがとう」は、子供達の心の栄養です。あなたが子供だった頃のことを思い出してみてください。きっと今でも心に残っているのは、お母さんに「上手だね。」と褒めてもらったことよりも「ありがとう」とか、「お母さん嬉しいわ」とか「お母さん助かったわ。」とかと喜んでもらえた時の思い出ではないですか?