閉じる

075-451-8511

※電話の受付時間は開院時間内となります。

公式ブログ記事詳細

マスクの功罪

2021.12.09幸代のひとりごと

 

マスク姿のお母さんと赤ちゃん

 コロナ禍になってマスクを付けて生活する時間が増え、マスク姿が当たり前のようになりました。近頃「マスク美人」という言葉があるそうです。「マスクで顔の下半分が隠れた目元だけを見ると美人」というわけで、その裏には「マスクを外したら、ちょっとガッカリ」という意味も含んでいるようです。

 人間というものは、見えない部分を想像する能力があり、目元が美しいとその延長で鼻や口を勝手に自分の中で創りあげ、勝手に顔全体を美人顔と思い込み、そしてマスクを外した顔を見て『思ってたんとちがう』と勝手にガッカリするという誠に勝手で失礼な生き物のようです。

 「目は口ほどに物を言う」ということわざがありますが、やっぱり目だけでは伝わらない部分も大いにあります。赤ちゃんは言葉を習得する時に耳で聴いて覚えると同時に、話している人の口の動きを見てそれを真似て覚えると言われています。そして、その言葉の意味を理解するにはその言葉の使われた場面や、しゃべっている人の表情を見て、「この言葉は楽しい時に使うんだな」とか「この言葉はおこった時に使うのか」とかと感じることも大切です。

 マスクは感染拡大を抑えるために大いに貢献していると思われますが、赤ちゃんの言葉の習得に関しては、かなり邪魔物のようです。お家の中や他の人のいない所で、赤ちゃんと家族が過ごされる時には、マスクを外して、おしゃべりしてあげて下さい。そして、できれば少しゆっくりめに表情豊かに話掛けてあげて下さい。その方がわかりやすいですから。

 

☆ 相手の口を見る赤ちゃんほど音声を模倣…京大院・武蔵野大ほか研究チームが発見